ZERO

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概要

ZERO

2010_06_zero_cover.jpgZERO RZ001(limited 10model)
Sculpted by Iron Sawada
Resin, 38cm
July 2010

青の世界

青の世界

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光と影

光と影

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Views

Views

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Face

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あらかじめ自然なウェーブをつけてありますので
ヘアアレンジも可能です。

Details

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オリジナル木製ベースはピン固定式で作品の転倒を防ぎます。
また専用スウェード調ケースは衝撃緩衝材入りで
発送の際は大切な作品を衝撃からやさしく守ります。

制作後記

・制作について
今回は、数年ぶりにインダストリアルクレイにて彫塑しました。
彫塑後の分割やダボの取り付けを考えると、ファンドやパテなど
硬くなるものの方がやりやすいのですが、自分が良いと考える重力を感じるような
肉質表現には粘土が向いているようです。

ボディバランスに関しては、あくまでモデルのサイズ通りで約7.5頭身です。
私自身はこのぐらいのバランスでヒールを履いたら、ちょうどいいと思います。
ウエストを細くしたり、足を長くすることも今回はありませんでした。

また一つ目の完成作品(限定10体のうちの1番目)ということで、コスチュームは
殆どつけず、体のラインを出すことにしました。個人的にはどのように脱がせるかより
どのように違和感なく隠すかということに重点を置いております。
ただ今回は001作品ということもあり、造りこんだ体の造形を隠したり
切断したくなかったので、ほぼフルヌードに致しました。

・ZERO
今までやりたくても出来なかった事を、昨年制作したNICOでは全て挑戦してみました。
その時はとにかく色々試したので、しっかりと復習する意味でも、まず直立像で
しっかり人体について再確認せねばなりませんでした。

それもフィギュアのような体のバランスではなく、普通の人体としてのプロポーションで。
ポージングとしては面白味もありませんし、スタイルだって決して抜群ではない人をあえて選びました。
ただ普通に人体です。町を歩けば探すことのできる存在する体を造りたい、
いや造らなければならないと感じていました。

アートの流れでいえば、今回の作品は自分の中ではヘレニズム期でもなくクラッシック期より
更に前のアルカイック期です。リアル造形・特殊メイクを学び、フィギュアを造り
色々試行錯誤した揚句に、ようやくスタート地点に立った作品。

”ZERO”です。

また撮影に関してもかなり初期の手法をとりました。
印刷して人に見せる機会が多くなってからというもの、見栄えがいい様
絞り込んでのストロボ撮影を取り入れるようになりました。機材もかなり導入したので
たくさん練習しなければなりませんでした。その為、最近の撮影ではもっぱら
高機能・高性能レンズ・高画素カメラでのストロボ撮影がメインでした。

ある日、過去の写真を整理しているうちに、ふと気付きました。
ピントも甘く、ノイズも多い昔の写真だが、

なぜか私の心に訴えてくる。。。

昔、高機能カメラの使用を勧めてくる友人に言ったことを思い出しました。
「僕がいいと思う写真は、決して写りがいい写真ではないんだ。
ピントがずれていようと、ノイズが入っていようと、いいものはいい。
魂に訴えかけてくる写真が、僕は好きなんだ。」

暖房もろくに効かない手のかじかむ寒い工房で、電球片手に必死に様々な角度からライトを当て
撮影していた頃を思い出しました。

自分が作った作品に限って言えば、どこから光を当てればどんな影が出て、どんな美しさが表現できるか
この事だけは世界中の誰より知っている。固定式の大型機材でくるくる回して
商品撮影するのではなく、

もっと光にこだわりたい、もっと写真で見せたい、もっと自分が動いて魂を収めたい。

そんな思いで撮影も自分の原点である撮影方法にこだわりました。
そういった意味で撮影でも”ZERO”です。

・振り返って
小さいものの制作は2004年からになりますが、もともと大きい造形物を作っていたので
全くのノウハウもありませんでした。そこで一度彫塑することをほぼ止め、市販のフィギュアを
メインに塗装や植毛などの技術的なことに数年かけて専念することにしました。

塗料の種類、使う色、塗り重ね順序、エアブラシ、筆、ツール、ドールヘアー、工具、治具
さらに精神面や工房としてきちんと経営し、しっかり独立することを目標に、とにかく自分で
考え付いたありとあらゆる方法を試しました。

そして自分の中で仕上げに関しては、ある程度のクオリティーに(第一段階)に
たどりつくことができたと確信したため、2007年2月にソードシルバーを出品して
問いました。反響は予想以上に大きく、120万円以上の値で落札されました。

その日以来、究極の作品を作るために第二段階のメインテーマである
彫塑に重点を置きました。Pandora,Karen,Ericaなど全身像は制作していますし
その時点で、自分ができることは全て注ぎこんだ作品達です。ただ、

もっといいもの、もっと美しいもの、もっとこだわりたい、もっと知りたい、もっと上手くなれる!!!!

私の制作に対する欲求は尽きることがありませんでしたし、今も変わりません。

彫塑に重点を置いてから、一番最初につまづいたのがモデル探しです。
とにかくいい作品を造りたい、自分自身が納得できるもの、お客さんが心から喜んで頂けるもの。
その一心のあまり、モデル探しには苦労しました。よりリアルで美しいものを造ろうとしたら
私にはモデルが必要です。自然が作り出したものは、想像には及ばないと痛感しております。
ある一定方向のライトでのみ浮かび上がる骨や筋肉の隆起、そして神の存在を感じるような
美しい体のカーブとバランス。人体は、とても私の想像などはるかに及びもしない美しさを
様々に形を変え見せてくれます。

しかしそのような理想的なモデルはなかなかいませんし、ましてやヌードともなると
西洋とは違い、日本ではなかなか大変です。そして彫塑が終わるまでの
かなりの長期間モデルと契約しなければならない事は、駆け出しの私にとっては
経済的にもかなり厳しいものでした。その為、写真撮影することを考えたのですが
モデルに台座に乗ってもらい方向を変えて撮影するうちに、ポーズが変わってしまいます。
また全ての方向から、資料となりうる品質のライティングをするのも、非常に難しい
ものがありました。彫塑する材料・手法に何度も失敗し、満足のいく資料も手に入れることが
できないまま時が過ぎました。

その時、石井克人監督から個展参加のお誘いを頂きました。
モデル選びから撮影まで手助けしてさえくれれば、私は予算や利益などどうでも良かった。
自分で借金してでも材料をつぎ込み、時間をかける覚悟でした。
そしてモデルオーディションから複数方向からの同時撮影など協力して頂き
NICOを完成させることができました。手探り状態の真っ暗闇から抜け出たら
後は自分が何をどうすべきか。。。

自ずと答えは出てきました。

・ごあいさつ
今まで長い間新作を出せなくて、楽しみにした頂いた方々には
本当に申し訳ありませんでした。

何度も何度も挫折して、お金も時間も無くなり挫けそうになっていた時
沢山の方々に応援メールを頂きました。Iron’s clubの登録の際に書いて頂ける
コメント一つとっても本当に支えになりました。心からありがとうございます。

おかげさまで昨年のNICO以来、そしてオークション出品する作品としては本当に
久しぶりのオリジナル作品”ZERO”が完成致しました。
お楽しみ頂けましたら、造り手としましては何よりの喜びです。

今後も、もっともっといいものを造っていきたいと思っております。
私の作品を通して、一人でも多くの方が、あっと驚いたり、喜んだり
夢を見たり、幸せになってくれればと願っております。

最後になりましたが、私は作品を造りだすと電話はおろかメールすらしなくなります。
ホームページの更新すらもままならないなか、沢山の方にご覧頂き、励まして頂いて
本当に本当にありがとうございます。まだまだ未熟ではありますが
これからもたくさんご覧頂き、お楽しみ頂けましたら何よりです。

アイアン澤田  7/3/2010

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